商工ローン大手のロプロ(旧日栄)が11月2日、東京地裁に会社更生法の適用を申請しました。貸金業法改正で、利息制限法の上限を超える「過払い金」の返還請求が急増したほか、金融危機で貸し倒れが相次ぎ、資金繰りに行き詰まり、過払い金の返還請求分を含めた負債総額は2500億円超に膨らむ可能性があるとのことです。商工ローン大手では、今年2月の「SFCG」(旧商工ファンド)に続く、経営破綻になります。
高利の貸し出しに違法な取り立て・・・こうなることは当然の結果ではありますが、今まで取引を続けてきた人(債務者)にとっては厳しい状況になることは否めません。
引き直し計算をして借金を圧縮しても分割払いや利息をなくす交渉が進まなければ結局返済し続けることができず破産に追い込まれる可能性もあります。そして、過払い金が生じたとしても貸し手側もない「袖は振れない。」ということになり、過払い金の支払いに応じることができずに破産に追い込まれる可能性もあります。
私たち司法書士もこのような状況にどうやって対応していくか難しい問題だと自分自身感じています。とりあえずは、今まで通りに誠実に交渉を重ねていくしかないように思われます。
昨今の不景気で、このような貸金業者が今後も経営破綻をきたす状況が出てくることは大いにありうることです。いち早く情報を入手して、どうやって対応すべきかを検討しなければならないと感じました。