第1号のテーマとして「司法書士とは?」を掲げてみました。一般の方々の中で司法書士ってあまり・・・というか“ほとんど”知られていないというのが自分の感想です。
「司法書士って何やるの?」・・・知り合いに尋ねられて困ることが多々あります。説明しても分かってもらえない(自分が説明下手なのもありますが・・・)ので、「法律家・・・かなぁ。」等と説明するようにしています(苦笑)。「司法書士ってカバチタレの!?」・・・もはや説明することを放棄します(笑)。カバチタレは“行政書士”です(笑)
このように度々自分の職業(司法書士)を伝えるのに困ることがあるので、「分かり易い定義はないものか・・・」と考えを巡らしますが、なかなか良い説明が思いつきません。
税理士や公認会計士は分かり易いです。お金のことや税金のことを扱う業種だろうと予想もできます。じゃあ一体「司法書士」って何なんだよ?ということです。
資格の本には「不動産・商業登記、裁判所提出書類作成、成年後見、簡裁代理権」なんてことが司法書士ができる業務として記載されています。司法書士は一言でいうと法律資格に該当します。一般的に法律資格と言われているのは、“宅建主任者、行政書士、司法書士、弁護士(司法試験)”です。各資格明確なラインを引けない部分がありますが、弁護士と司法書士を比較してみます。
弁護士は裁判関係を中心におそらくオールマイティな資格です。実の話し、司法書士ができる仕事は全て弁護士ができてしまいます。「弁護士が100とすれと司法書士は50〜70くらい!?」というのが自分の中のイメージです。じゃあ何で司法書士なんて資格があるんでしょうか?弁護士だけでは国民に法的サービスを提供しきれない・・・つまりは人数が足りないをいうのが一つと弁護士があまりやりたがらないような仕事を司法書士が担ってきたという経緯があるから等です。
その代表的なものが登記業務です。弁護士はあまり登記をやりません。マイホームを購入すると必ずと言っていいほど弁護士ではなく司法書士が関わってきてマイホームの所有権の登記なんかをします。成年後見関連の業務も司法書士が精力的に関わっています。今までは弁護士の独占業務だった裁判所の法廷の舞台も、簡易裁判所に限定はされてますが司法書士が活躍する場面が増えてきています。
以上のように、司法書士は弁護士と同様に“法律家”ですし、弁護士よりも“身近な法律家”を目指しています。違いは弁護士にはできて司法書士にはできない業務があること、「弁護士が100とすれと司法書士は50〜70くらい」なんです。でも、この数字はただ単に力の優劣とかをあらわしているわけではないということです。弁護士よりも特価していて知識もスキルもある分野があるということです。それらの点を踏まえて、一番最適な“法律家”を選択すれば皆さんの問題もうまく解決できるのではないかと思っています。
結局、一言では説明しきれないですし分かりづらいですね(苦笑)。